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一般財団法人ジャパン・マザーミッション機構
角田頼重



カメラを仕掛けてからは、その内容をチェックするという新しい仕事が始まった。


内容は全てパソコンに記録される様になっているので、
仕事から帰った後は食事をしながらそれを確認する流れだ。


設定により、写真を撮るのか録画をするのか選択出来るのだが、
1日分だけでも容量が結構なものになる。


さらには、カメラやソフトの性能にもよるが、
動体検知には無駄撮りが多かったりする場合がある。


安物なので、そこは仕方がないと目を瞑る。


食事の用意をしてパソコンを起動し、
記録用のフォルダの中身を確認。


写真であれば、数百枚。
録画に関しては、4〜5時間のファイルがある。


録画に関しては飛ばして確認したいところだが、
母の不安を解消するためと思い、一応すべて見ることに。


しかし、やはりと言うべきか。
全くもって何も異常は見当たらない。


では何故、そこまで長い録画になってしまっているかというと、飼っている猫が原因だった。


部屋の中で猫が移動すると、
その動きを検知して撮影してしまっていた。


実際問題、ホームセキュリティを考える人でも
ペットとセンサーの相性が悪く、導入を諦める事が多いという。


とはいえ、自分の場合は一般的な用途とは違う。
異常を見つけるというより、異常が無いことを証明することが目的だからだ。



さらに追い討ちが掛かる。

仕事で疲れて確認出来なかった場合、
1日分でも後回しにすると、相当な時間になる。


日々の記録も残しておくため、
データ容量も蓄積されて増えていく。


それにより、パソコンが重くなったり、記録自体が出来なくなる事がある。


写真の場合は1枚ずつ読み込むので、
パソコンの性能が低いと致命的だ。


枚数が増えた場合に中々表示されないなど、イライラの原因が増えてしまう。


とてもじゃないが、
いつまでも続けられない。


要は本人が泥棒が入ったと主張する日の記録に、何も問題が無ければいい訳だ。


日々、記録と確認をしながら待っていたが、
その主張が来るのに、それ程時間は掛からなかった。


こちらは

準備万端。

ストレス一杯。

PC激重。


本人の言い分が通らない記録が全て残っている。


泥棒が入ったという日。
記録が残っているから一緒に確認しようか。


泥棒が映ると思っているのか
本人も乗り気だ。


そして、2人で一緒に泥棒が入ったという日の録画を確認することに。


パソコンを起動し、
記録用のフォルダを開き、
対象となる日付のファイルを探す。


そこには・・・。