cannabis



みなさま、こんにちは。
大島博貴です。


本日は、大麻の合法化についてのお話です。

現在では多くの国が大麻合法化に踏み切っています。
アメリカのハフィントン・ポストによると、世界における合法大麻の市場は急速に拡大しており、そのペースはスマートフォン市場の急成長ぶりを上回っているとのことです。


通常、大麻の利用法は以下の3つに分類されます。

(1)娯楽用
(2)医療用
(3)産業用

自分の楽しみのために大麻を利用するのが娯楽用、大麻を使うことで鎮痛や沈静などの効能を期待するのが医療用、そして衣服や食品などの用途で用いるのが産業用です。
意外に思われるかもしれませんが、わたしたちが普段使っている七味唐辛子にも大麻の種が入っています。

「大麻」と一口に言っても、用途によって成分や栽培方法はまったく異なります。
医療用と産業用については人道的、経済的な見方から、合法をよしとする声が強くあります。そのため多くの国が「大麻を合法化する」といっても、医療用あるいは産業用に留まっています。


ところが!近年では娯楽用大麻の合法化を検討したり、実際に合法化に踏み切った国も現れました。


その代表が、カナダです。
2018年10月、カナダは娯楽目的の大麻使用を完全に合法化しました。世界的にはウルグアイに続く2カ国目で、これにより、カナダの成人は連邦政府により認可された生産者から大麻を購入したり、実際に使用したりすることが可能になりました。


多くの国が大麻合法化を検討している背景として、いくつかのことが挙げられます。

まず、すでに取り締まることができないほど、大麻が社会に蔓延してしまったという実情です。
大麻を使用できる年齢や所持できる量などのルールを明確に規定したうえで合法化すれば、適切な管理が可能です。

また、タバコやお酒のように大麻に対して課税すれば、経済的に国家が潤うことが期待できます。

その他、「タバコやアルコールなどに比べて、大麻ははるかに無害なものである」ということが国際的に周知の事実となってきています。
大麻はタバコなどに比べて依存性が低く健康被害が少ないことが、近年の研究により明らかになっているのです。


こうしたことから、現在、多くの国や州が医療用・産業用のみならず、嗜好用大麻の合法化を検討しています。



さて、それでは日本における“大麻事情”はどうなのでしょうか。


現在日本において、大麻の使用は「大麻取締法」によって厳しく制限されています。
嗜好用大麻と医療用大麻は違法であり、唯一、産業用大麻はTHC(違法成分)が少ない「成熟した茎と種子」に限り、合法とされています。


そんななか、日本ではいま医療用大麻の合法化を求める声が高まっています。

実際、大麻には鎮痛作用、沈静作用、食欲増進作用、抗癌作用などがあるとされており、アメリカでは大麻から作られた薬品が高い効果をあげていることも事実です。
そのほか、HIV/AIDS患者の食欲不振等の治療や、がん化学療法による吐き気や嘔吐の治療等にも、医療用大麻は活躍しています。


このように、大麻については多くの科学者が有効なエビデンスを確立していますが、日本では製薬につなげようと思っても、大麻栽培や研究に都道府県知事の許可が必要であり、しかも、現在その許可はほとんどのケースでおりていません。
つまり、医療用大麻の可能性を探ろうにも、日本にはそのチャンスがほとんど残されていないのです。


日本が医療用大麻を合法化するための条件は以下の2つです。

1.WHOが定める大麻草のスケジュール(取締の基準)が見直されること

2.アメリカ連邦法のスケジュールが見直されること


上記事項の理由は、日本の厚労省が定める法律はWHOのものに準拠しているうえ、日本は常にアメリカに追随する立場を固辞していることです。

大麻に関する統制の基準が見直されれば、日本はそれに従うことになると思われます。そうすれば、いずれ日本でも医療用大麻が合法化される可能性が高まるかもしれません。

そして、医療用大麻が日本でも合法化されれば、多くの“大麻先進国”がそうであったように、次は嗜好用大麻の合法化に焦点が当たることも考えられます。


日本で医療用大麻が合法化されることを願ってやみませんが、近年の動きを見てもそれは少なくとも数年後のことでしょう。

いまのうちに正しい知識を身につけ準備をしておくことが、わたしたちの正しい姿勢なのではないでしょうか。