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一般財団法人ジャパン・マザーミッション機構
竹本由香里


四季のある日本だからこそ育まれた日本的な美の世界。おもてなしの美学『茶の心』


私が、茶道を始めたきっかけは母の付き添いからでした。
しかし、素晴らしい先生との出会いによって、私は『茶の心』の虜となってしまいます。


その初日、先生はとてもわかりやすい言葉で教えをくれました。
『人を羨まず、人を妬まず、人を貶(けな)さず、自慢しない』
『相手が心地良くなるためにはと、考えてお茶の席では、人は全て平等にあります』


当たり前と思われますが、言葉として耳から入った時にこの世界は素晴らしい!と感銘を受けました。
その、お話しを聞いて、心が『ほっこり』したのです。
全ての人がこの様な気持ちで、お互いを思いやって、お茶を頂く。
なんとも居心地の良い場所ではないでしょうか。


鎮まりかえる茶室の中では、シンシンとお湯の沸く音と、水を注ぐ音だけしかありません。
それは『音を聴く』贅沢。
特に冬場の、火鉢で沸く水の音はたまりません。
混沌とした現代社会の中での、美しい場所、魂の喜びを感じる時間。


戦国時代から安土桃山時代の殺伐とした時代の中で生き抜いた、信長と秀吉。
彼らもまた、茶の道を敬っていた賢人でした。
利休に切腹を命じた後にも、秀吉は利休を敬い続けていたのは、彼もまた茶の心を拠り所にしていたのではないでしょうか?


日本人の持つ『和の心』は本当に素晴らしい!
千利休の『利休七則』は現代人に改めて『和の心』を思いださせてくれると思いました。


・茶は服のよきように点て
(相手が何を求めるのか、相手の気持ちにたって)

・炭は湯のわくように置き
(形式だけを飲み込むのではなく、本質をよく見極めて)

・夏は涼しく冬は暖かに
(気配りと配慮、自然の中に自分を溶け込ませる)

・花は野にあるように
(飾らずとも、ありのままの姿は美しい)

・刻限は早めに
(.心にゆとりを生む事で、相手への思いやりが生まれる)

・降らずとも雨の用意
(相手に余計な心配をさせないように)

・相客に心せよ
(お互いに尊重し合う)

簡単に読み解いてみました。
いかがでしょうか?