力あわせる



許諾第02‐01016号 かんな新吾
「ち」力あわせる二百万


群馬県の人口推移を国勢調査人口統計で調べてみたが、第1回国勢調査が始まった1920年には105万人、第5回の1940年調査では130万人、上毛かるたが作られた1947年に、臨時の国勢調査が行われており157万人強と、かるたで言う160万人に近いものとなっている。

だから、小生が持っている何十年前の上毛かるたの「ち」は、「力あわせる160万」である。


日本全国の人口増加を見ると、1947年~49年の3か年の平均出生数は毎年約269万人であり、3年合計で800万人強が誕生した。

皆さんはよくご存じのことであろうが、この時期に生まれた世代を堺屋太一氏が「団塊の世代」と名付け、日本の人口問題を語る際には欠かせぬ言葉となっている。


群馬県の人口も順調に増加し、1950年には160万人に到達、国勢調査上では1995年に初めて200万人を超えたが、5年後の2000年の202.5万人をピークに減少に転じ、2019年では194万人まで減少している。


我が国で少子化・高齢化が叫ばれ始めてから久しいが、大きな効果・変化はみられない。

小生は合計特殊出生率よりも絶対的な出生数に重きを置くべきではないかと思うが、人口政策についてはしかるべき有識者の方々にお任せし、公表されている人口推移を調べてみた。

その結果を表にしてみると、群馬県は2040年には、90年前の1950年の人口に戻ってしまうとなっている。


 人口の推移 単位万人
 県名  1950年 2010年 2020年 2040年 2040/2010 
 群馬  160   201   193   164    0.816
 茨城  204   297   285   238      0.801       北関東
 栃木  155   201   193   165      0.821
 千葉  214   622   621   565      0.908
 埼玉  215   720   727   672   0.933      
 神奈川 249   905   914   854    0.944      南関東
 東京  628   1258  1373   1376   1.094
 全国  8412  12807  12533  11092   0.866
 出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口2018年推計」


皆さんは、2040年問題をご存じだと思うが、団塊の世代ジュニアが高齢者の仲間入りすることや、高齢者の更なる高齢化による医療と介護の危機、生産年齢人口の絶対的な不足に加えての生産年齢人口そのものの老齢化、社会インフラの老朽化、空き家の増加等々、諸問題が大きな負担・社会問題となる。


この問題は我が国全体の問題だが、人口の減少のみに着目すれば、首都圏では、北関東・南関東での差がはっきりしているし、首都東京に直接接している地理的な利便性がもたらす差も大きいのは当然だと思う。


小生の手元にある、かるたの「ち」の読み札を眺めながら二つ思いついた。


一つ目。冒頭の絵札には、「馬群」と下から上へ読むように配置されている。小生は「群馬」と上から下へ読むように配置されていた方が読みやすいと思うのだが、何か理由があったに違いない。

何方かご存じだったら是非教えて頂けないだろうか。


二つ目。上の表によれば、あと20年ほど経つと群馬県の人口は160万人に戻る可能性が高い。

そうなると、かるたの読み札が、「力あわせる160万」と、元に戻る筈だ、この方が読んでみて馴染みがある所為か、語呂が良くてしっくりする。

ならば今から節制して何とか2040年を迎えよう、その時には群馬県にお願いして「上毛かるた100歳倶楽部」なるものを立ち上げて頂き、小生の持つヴィンテージ物の上毛かるたを使って県大会へ出場できるよう特訓をするのだ。

コロナ如きに負けてはならない理由がまた一つ増えた。


【最後に、読み札の裏に書かれている説明文を紹介する】
 群馬県勢(2)(平成7年7月1日現在)
 ・人口(男)996,029人   ・人口の推移 昭和23年 1,608,000人
    (女)1,016,065人             48年 1,718,000人
     計 2,012,539人                       53 年 1,814,000人
・全世帯数  656,568 戸           59年  1,903,000人
                      平成6年 2,004,235人


 ご参考までに、国勢調査による以降の人口推移等は次のとおりである。
 ・平成 7年(1995年)2,003,540人
 ・平成12年(2000年)2,024,852人
 ・平成17年(2005年)2,024,135人
 ・平成22年(2010年)2,008,068人
 ・平成27年(2015年)1,973,115人
 ・令和 元年(2019年)1,937,626人
●2015年全世帯数 773,186 戸


●次回は、「け」「県都前橋生糸(いと)の市(まち)」をご案内いたします。