水上先生



一般財団法人国際健康医療研究所理事長
医学博士・米国公衆衛生学博士 水上 治


コロナに軽く罹ってしまおう!


新型コロナからは完全に逃げ切れず、世界中どこに行ってもゼロリスクでなく、ローリスクです。

先般東京での抗体保有率が0.10%と発表されましたが、意外と少ない印象です。


現実的にどうしたらいいか。見えない敵と絶対接触しない保証はないので、むしろ軽く罹って抗体を創っておく(集団免疫)のがいいのです。

それは危険だと反対されそうですが、幸いわが国の死亡率は極めてゼロに近いのです。その理由として、同じ新型コロナウイルスでも悪性度の高いL型と悪性度の少ないS型があり、わが国は主にS型です。

S型に罹って抗体を持つと、L型にも罹りにくく、軽く済むことも分かってきました。

それ以外にも、日本人の遺伝子構造がコロナ感染に有利である可能性、BCG注射の影響なども研究され始めました。

軽くコロナに罹ることができれば、抗体がどのくらいの期間、体内で機能するかは未知数です(数か月は持つでしょう)、当面の発病から免れられるはずです。


この半年ですでに新型コロナ関係で2万もの論文が出ています。

興味深いのは、ウイルスを攻撃するTリンパ球・NKリンパ球、抗体を創るBリンパ球などの機能の弱い人が、感染後重症化しやすいことです。

やはり、日頃から良好な免疫機能を保持することをお勧めします。


NK細胞などリンパ球が、新しいウイルスに対して反応が弱い人がいることも事実です。

常識的ですが、健康的なライフスタイル、タバコを吸わず、大酒飲まず、軽い運動、食餌でビタミンA・C・D・E、亜鉛やセレンなどをきちんと摂っておくことが大切です。


すぐ思い出す実験があります。昔ミュンヘン大学の衛生学の祖ペッテンコーファー(森鴎外の師)は、当時主流のコッホのコレラ菌説に反対し、自ら大量のコレラ菌を飲んでみせたが、下痢はしたものの、コレラにならなかった実験です。

すなわち感染が成立するのには、病原体の質と量、本人の免疫機能などが関係すると言うことです。

コロナを吸い込んでも、発病しないで体内で抗体を創る試みは、集団免疫として見直されるべきです。