1140762_m



みなさま、こんにちは。
大島博貴です。


本日のテーマは脳細胞についてです。

「成人の脳は障害を受けると、残った神経細胞(ニューロン)の間で新しい結合をつくり、上手に機能を代償することがある。しかし、神経細胞そのもが再生することはない。というのは再生に必要な神経幹細胞がないからだ。」

──21世紀以前は、ほとんどの神経生物学者がこう固く信じていました。


しかし!

以下のニュースが世界を驚愕させることになります。


----------------------------------------------------------------

「成人脳でも脳細胞は新生する(1999年)」

1998年11月、スウェーデンのイエーテボリにあるサールグレンスカ大学病院のエリクソン先生(Peter S. Eriksson)とカリフォルニア州ラホーヤのソーク生物学研究所のゲージ先生(FredH. Gage)らは次の事実を発表しました。

なんと成人脳においても、少なくとも記憶と学習に重要な海馬において、ニューロンが日常的に新生しているというのです。


新生ニューロンの数は全体の数と比較すると少ないのですが、海馬以外の部位でも神経幹細胞が新生ニューロンを生み出していることも分かっています。

成人脳は見かけでは修復機能は低いのですが、実際には大きな再生能力をもっているのです。

----------------------------------------------------------------


さらに!


----------------------------------------------------------------

「79歳でも新しい脳細胞は生まれる(2018年)」

米コロンビア大学のモーラ・ボルドリーニ准教授が、2018年4月5日付の学術誌「セル・ステム・セル」に発表したところによると、

人間は年齢にかかわらず、生涯ずっと脳の神経細胞(ニューロン)を増やしている、というのです。


この時点では、「新たに生まれるニューロンの数は歳とともに減り、ある程度の年齢に達すると増えることは全くなくなる」と一般的に考えられていました。

しかし、ボルドリーニ准教授は、「私たちが調べた最年少の人と最高齢の人(79歳)のいずれにおいても、ニューロン前駆細胞(のちにニューロンになる細胞)や、まだ成長途中のニューロンが何千個と見つかった」と述べています。

そして、「さらなる研究が必要ではあるが、脳内での血流の改善がこうした衰えに有効であり、エクササイズや食生活、薬などが改善に役立つだろう」とボルドリーニ准教授は結びました。

----------------------------------------------------------------


このような研究成果が発表されるのはとても喜ばしいことだと思います。

プラズマローゲンや再生医療の研究が進み、わたしたちの脳がいつまでも元気に保たれる。そんな時代が来るよう我々も努めてまいります。